青島(チンタオ)旅行

hitacity2005-05-03

4月30日から5月8日まで、中国は大型連休。
なので、日本人留学生ふたりと4日間の青島旅行に行ってきた。
本当は、個人旅行の方が好きなのだけど、反日デモのこともあるし、連休中はどこも込んで切符を取るのも一苦労・・・ということで、今回は旅行会社の団体旅行を利用することに。
近所にある「方舟の旅」という旅行会社で、往復の汽車賃、一泊のホテル代、バスによる観光代がセットになって650元ちょっと。
食費や観光名所の入場料は自費。
汽車を寝台でなく、普通の座席にすると490元くらい。
しかし、片道12時間近くもかかるのに、横になれないのは絶対ツライので、寝台の方を購入。


夜7時、宿舎の仲間たちに見送られて出発。
もう二ヶ月も中国に住んでいるのに、「旅に出る・・・」と思うとなんだか町がとても新鮮に見えて不思議だった。新鮮というか、むしろ懐かしい気分。
列車の発車が9時半過ぎだったので、この日はそうそうに就寝しました。
翌日、8時前に青島に到着。偉い人でも乗っていたのか、音楽隊やら花束を持った女性やらがわんさかとホームで待っていて、早朝なのにすごい騒ぎ。
駅を出ると、「青島新橋旅行会社」のガイドの李小姐が旗を持って待っていた。
そこからは、専用のバスに乗って観光地へ。
ツアー客は、全部で20人くらい。カップル、親子連れ、友人同士などいろいろ。
「日本人とわかると気まずいから、韓国人と言い張ろうか・・・」と、相談してみたりもしたのだが、バスに乗ったとたん乗客名簿を読み上げる中で、私たちだけなぜか名前でなく「三個日本人(日本人三人)」と呼ばれてしまったので、なんの意味もなかった・・・。
乗客が一斉にこちらを振り向いたので、ちょっときまずかったです・・・。


しかし、日本人だからと冷遇されることもなく、旅は順調に進行。
一番有名な観光名所の桟橋や、道教の聖地・ラオシャン(漢字が出ない)などを満喫した。
で、その観光なのだけど、なんだかポイントが日本人の感覚とは違う感じ。
私たちがたっぷり時間をかける場所は、みんなアッサリ終了。私たちがヒマをもてあまして仕方ないような場所は、じっくり観光。
それに、お昼ご飯なんてせっかく青島に来たのだからガッチリ海鮮を食べたいところなのに、みんな適当にバスの中でパンを食べて終わり。
お昼ごはんの時間をいまかいまかと待っていた私たちは、食いっぱぐれた・・・。
思うに、中国人の旅行で一番大切なのは、「写真を撮る」ことのよう。
いい写真が取れそうな場所(景色以外何にもないところ!)に時間をかける傾向があるような気がする。
しかも、移動のたびに、ガイドさんが「次の観光地、行く?行かない?」「時間どのくらい必要?」と、客に聞いてから決めるため、私が楽しみにしてた歴史的建造物などはさっさと済まされ(むしろ省かれ)、ひたすら海浜公園を散策することに・・・。
確かに青島の海は、絵のように綺麗で、風も清清しかったのだけど、もう当分海はいい・・・。
夜になってようやく、念願の海鮮を満喫し(サザエの炒め物が美味だった!!)、用意されたホテルでぐっすり眠りました。


翌日は、午前中やっぱりまた海を見てから、午後からはなぜか自由行動に。
李小姐とバスの運転手さんが他の客に内緒で、市街地を案内してくれた。
青島の町は、天津より小さいにもかかわらず、なんだか洗練されている感じ。
こじんまりした洋服屋がこまごまとあって、結構かわいかった。
お土産に青島ビールを買って、午後3時には、青島を出発しました。
帰りは、昼間からの乗車のため、結構ヒマな時間があってどうしようかと思っていたのだけど、同じツアー客の6人組(会社の団体旅行らしい)と仲良くなり、10時近くまで談笑。
そのうち4人は年齢も私たちと近くて、今度彼らの会社に遊びに行くことに。
朝4時に天津に到着。
6人と朝ごはんを食べてから、宿舎に戻った。
たった4日間だったけど、結構満足感の高い旅だった。