家庭教師を頼む

授業は7日からなので、いいかげん時間をもてあまし始める。部屋でせっせと勉強はしているものの、せっかく中国にいるのに一人でばかり勉強するのもね・・・。
そこで、半年前から留学している日本人女性の正さんに家庭教師を紹介してもらうことにした。


留学生がよく利用する学習法に、「相互学習」と「家庭教師」がある。
前者は、日本語学科に通う中国人学生と、お互いに教えあって勉強すること。費用等は発生せず、持ちつ持たれつという感じ。後者は、日本語学科に通う中国人学生に賃金を払って教えてもらうこと。
私が今まで見聞きした感じでは、相互学習の方がよく利用されているようだった。
ただ、私は、中国に来たらできるだけ早く家庭教師の方を探そうと思っていた。
というのも、相互学習では相手との語学力のバランスが重要で、相手が上手すぎると会話が日本語ばっかりになってしまい、ちっとも勉強にならないから。
そして、中国人学生はとても勉強熱心で積極的。
遠慮がちな日本人が、会話の主導権を握ろうと思うなら、よっぽど中国語が上手いか物怖じしない性格でないといけない。私にははっきりいってムリ・・・。
お金を払っても、立場がはっきりしていた方が正直、気がラク
それに、発音を徹底して教えてもらいたかったので、家庭教師の方が能率的だと思ったのだ。

正さんが紹介してくれたのは、この大学の日本語学科3年生の敏ちゃん。
目がパッチリとして、ハキハキ物を言う、明るい感じの女の子。
日本語がとても上手で、篠原ともえみたいに語尾をやや上げてしゃべるので、すごくかわいい。
部屋には同屋がいるので、勉強は学生食堂ですることに。
私の発音の間違いを、的確な表現で教えてくれる。
新三年生ということで、語彙はそんなに多くないのだけど、解説がとても上手く、わかりやすい。それに熱心!
今まで、私は日本人にしては「zhi,chi,shi,ri」だけはできる方かも・・・という妙な自負があったのだけど(日本人はこれが苦手だとよく言われる。巻き舌の発音)、どうやら私は巻きすぎらしい・・・。調子に乗ってやりすぎ・・・!
疑問もずいぶん解消し、彼女に頼んでホントよかった。
ちなみに、家庭教師代は1時間15元。天津では標準くらいだと思うのだけど、北京・上海ではもっとかかるらしい。
*1元=約12.7円