張家界4 列車に次ぐ列車

今日で団体旅行は終了。
張家界を離れ、電車で5時間の湖南省省都・長沙へ向かった。
出発ぎりぎりに列車の切符を買ったため、「無席」。
つまり指定席がなく、空きがあれば座れるけど、無ければ通路に立っていなければならない。
立ってること自体、非常に苦痛なのだけど、中国の列車の中では何かと人の移動が多い(弁当売りやら、おもちゃ売りやらもいる)ので、その度道を空けなければいけないのが辛くてしょうがない。
ただ、いいところは、席に座っている人たちが、一緒に座ろうと端っこを空けてくれたり、用事で席を立っている間座らせてくれたり、時にはしばらくの間席を譲ってくれたりもすること。
みんな下手すると3日間ぐらい列車に乗り続けなければならないのに・・・。
こういう優しさは日本にはないなぁ・・・。


さて長沙に到着したのはいいのだけど、当初ここで一泊する予定が、金銭&日程の都合上、本日の夜天津に向かって発つことに。
そこで大急ぎで目当ての湖南省博物館に向かったのだけど、到着したのが閉館20分前。
学芸員さんに無理をいいつつ、なんとか2000年前のミイラと対面できた。
このミイラは発見された当初、赤い液体に使っており、なんと皮膚が残っていたのだとか。
ちなみに関節も動くらしい。
完璧に人間の形をしており、とてもとても2000年前のミイラとは思えなかった。
ミイラは中国語では「干尸(屍)」と言うのだけど、学芸員さんが「彼女は乾いていないので、『干尸(屍)』ではない」と言っていた。ごもっとも。
この湖南省博物館は、私が中国で出会ったどの施設よりも美しく、品があった。
学芸員さんもみんな非常に親切で、物腰柔らかく、知的な感じ。
街の雰囲気は、ほかと大差ないのに、なんでだろう??


真っ赤(辛い)な湖南料理を楽しんだ後、今度は列車で19時間。
寝台でなく座席だったのだけど、席が確保できたため、あまり苦痛は感じなった。
ただ、帰宅後、足首が通常の1、5倍の太さになっていたのはビックリしたけど・・・。